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温暖化対策温室効果ガス排出量が昨年過去最高に 削減目標未達成国として日本の名も
国連環境計画(UNEP)が26日に公表した地球温暖化に関する年次報告書によると、昨年の世界の温室効果ガス排出量は過去最高となり、何も対策を講じなければ、世界の気温は、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」で定めた目標)の倍以上上昇する可能性がある。写真は富士山を背景に煙を流す工場。2017年1月16日、京浜工業地帯で撮影 Toru Hanai-REUTERS
国連環境計画(UNEP)が26日に公表した地球温暖化に関する年次報告書によると、昨年の世界の温室効果ガス排出量は過去最高となり、何も対策を講じなければ、世界の気温は、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」で定めた目標(産業革命前からの気温上昇を1.5度に制限する)の倍以上上昇する可能性がある。
UNEPの報告書は、マドリードで来週から開催される国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)を前に発表された。
報告書は「このままだと、気温は今世紀中に3.2度上昇すると予想され、気候面で広範囲で破壊的な影響をもたらされる」と指摘した。
UNEP・DTUパートナーシップのクリステンセン氏は、パリ協定で定めた目標(気温上昇を1.5度に制限)は依然、達成可能だが、そのためには2020─30年に温室効果ガスの排出量を年7.6%削減する必要があると指摘。上昇幅を2度とする場合は年2.7%の削減が必要という。
クリステンセン氏は、目標達成は非常に厳しく、手をこまねいていれば、一段と厳しくなると指摘した。
報告書は、各国・地域が独自に策定した温室効果ガス削減目標を達成できていない国として米国、日本、ブラジルなどを挙げた。
クリステンセン氏は、目標を達成しているトルコやロシアなどは、目標を厳しくすべきと指摘した。
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