トランプ弾劾の公聴会で注目される外交官3人の証言
マリー・ヨバノビッチ前駐ウクライナ大使
ヨバノビッチ氏は5月に突然、駐ウクライナ大使の職を解任された。同氏は10月11日の証言で、トランプ氏の弁護士であるジュリアーニ元ニューヨーク市長から攻撃され、その後トランプ氏が「根拠のない虚偽の主張」に基づいて自身を解任したと述べた。
ヨバノビッチ氏は、ジュリアーニ氏の仲間らが「ウクライナにおけるわれわれの反汚職政策によって自らの金銭的野望が邪魔されると考えたのではないか」と述べた。
ヨバノビッチ氏はまた、ソンドランド駐EU大使から、解任を避けるためツイッターでトランプ氏への支持を表明するよう促されたと述べた。
ヨバノビッチ氏の証言は15日に予定されている。
ジョージ・ケント国務副次官補
ケント氏は10月15日の非公開証言で、ジュリアーニ氏らによるウクライナへの圧力に警戒感を抱いたとし、ジュリアーニ氏が情報収集で頼っていた人々の詳細を明らかにした。
ケント氏はキャリアの大半を、ウクライナその他地域での汚職との闘いに費やしてきた。
同氏の証言を知る関係筋によると、同氏は15年にバイデン氏の息子のブリスマへの関与が利益相反に当たる可能性を指摘し、バイデン氏のスタッフから猛反発されたとも述べている。
ケント氏の証言は13日に予定されている。
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