拾った財布、機転を利かせて持ち主に返した驚きの方法
財布を拾ったのは、キャメロンさんとたまたま同じ歳、住んでいる場所も3キロ程度しか離れていないサイモン・バイフォードさんだった。キャメロンさんと同じように職場から自転車で帰宅しようとしていたところ、「財布が寂しそうに道路に落ちていた」のを見つけた。持ち主に連絡しようと財布の中身を見てみたところ、ティム・キャメロンという名前であることが分かった。しかしフェイスブックでこの名前を探してみたら、同姓同名があまりにも多かったという。
預けられるような場所も周囲になかったため、バイフォードさんはどうしようかと思案。すると以前、人に送金した際に照会欄があったことを思い出した。バイフォードさんのこのひらめきで、無事に持ち主の元に財布が戻されたのだった。
無くし物が戻った経験談で溢れるコメント欄
キャメロンさんのこのツイートには現在、18万件近くのいいねと、1800件以上のコメントが付いている。中には、銀行のカードに口座番号などの情報が書かれていない国の人と思われる、「拾った人はどうやって口座の番号が分かったの?」との疑問も。「英国ではカードに書いてあるのが普通だよ」とキャメロンさんは返信している。
また、自分が無くし物をした際に親切な人が届けてくれた話や、逆に自分が届けた話を共有する人も少なくない。ある人は、自分の娘がポルトガルで財布を無くした際に、拾った人がフェイスブックで娘を見つけだし、連絡をくれたと書いている。財布の中の現金を使って英国に送り返してほしい、とお願いしたが、戻ってきた財布の中身は一切使われておらず、全額入っていたという。
ある人は逆に、自分の父親がアマゾンの電子書籍デバイス「キンドル」を拾ったときの話を書いている。キンドルの持ち主のメールアドレスも分からず、アマゾンに問い合わせても助けにはならなかったが、ツイート主の父親は、キンドルのアカウントに別のデバイスが登録されていることに気づいた。
そこで、拾ったキンドルのデバイス名を、「XXX(電話番号)に電話して」に変え、さらに持ち主が読んでいた本のページを、それよりも前に動かした。こうすることで、持ち主が他のデバイスで同じ本を読もうとしたときに、前に読んでいたページに移動するか?とメッセージが出てデバイス名が表示され、確実に「XXX(電話番号)に電話して」を相手に見てもらえるためだ。このおかげで無事、持ち主と連絡が取れ、キンドルを返すことができたという。
キャメロンさんのツイートへの返信の中には、こんなコメントもあった。「善良な人って、私たちが思っているよりたくさんいるのかもね」