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アメリカ外交トランプ、トルコ大統領に「愚かなことはするな」 親書でシリア軍事作戦を警告
米ホワイトハウスはトランプ大統領がトルコのエルドアン大統領に送った今月9日付の親書を公表した(2019年 ロイター/The White House)
米ホワイトハウスは16日、トランプ大統領がトルコのエルドアン大統領に送った今月9日付の親書を公表した。トルコによるシリアでの軍事作戦に関し「愚かなことはするな」と警告していたことが明らかになった。
トルコはトランプ大統領がシリアからの米軍撤退を表明した後、テロ組織と見なすクルド人主体の武装勢力に対する攻撃をシリア北東部で開始。
エルドアン大統領は10月6日の電話会談で、トランプ氏に対しシリアに「安全地帯」を設置するトルコの計画について説明していた。
トランプ氏は親書で「良いディールをまとめよう」と呼び掛け、シリアでの軍事攻撃計画を撤回するよう訴えた。「あなたは何千人もの人々を虐殺した責任を問われたくはないはずだ。私はトルコ経済の崩壊を招いた責任を問われたくはない。でも、それは可能だ」と警告した。
米議会の多くの議員は、シリアからの米軍撤収決定を厳しく批判している。親書の公表は、トランプ氏が米軍撤収によってトルコにシリア侵攻のゴーサインを与えたとの見方を否定する狙いがあるとみられる。
親書でトランプ氏は「トルコのいくつかの問題を解決するために私は尽力してきた。世界を失望させてはならない。素晴らしいディールが可能だ」と訴えた。
トランプ氏はまた、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」のマズルム司令官が交渉の席に着き、多少譲歩することに前向きだと説明。マズルム司令官から受け取ったとされる書簡の写しを内々に同封したと記されている。
「この問題を正しく、人道的な方法で解決できれば、あなたの歴史上の評価は好ましいものになる。良いことが起きなければ歴史上、あなたは永久に悪魔と見なされる。強情を張ってはならない。愚かなことはするな」と訴えていた。
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