ISが収容所から脱走!懸念された再結集が現実になる?
Hundreds of ISIS Affiliates Escape Syrian Prison Camp
グラムは10月7日、FOXニュースに対し「ISISはまだ壊滅していない。(撃破したというのは)現政権による最大の嘘だ」と述べた。
かつて北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官を務めた退役海軍提督のジェイムズ・スタヴリディスは10月10日にMSNBCの取材に応じ、アメリカ軍の撤退はIS再結集を可能にすると主張した。「(撤退によって)ISは確実に、IS戦闘員を集めて再編成することができる」
4つ星の退役陸軍大将ジョン・"ジャック"・キーンも10月10日、ISは撃破されたという主張を「根拠のない話」とFOXビジネスに語った。
ISの戦闘員が脱走したことで、ISが再結集するのではないかという懸念は確実に拡大するだろう。連邦議員たちは、トランプの決断は国の安全を脅かし、同盟国との関係も危機にさらすと繰り返し批判している。一方のトランプは自らの決断を正当化すべく、トルコもNATOを通じたアメリカの同盟国である点を指摘している。
トルコと戦う力は米軍にはない
同時に、もしトルコがクルド人勢力を攻撃し、IS戦闘員の脱走を許した場合は、トルコに厳しい経済制裁を科すと脅しをかけてきた。トルコがシリアに侵攻して以来、クルド人勢力への攻撃やIS戦闘員の脱走は、どちらも現実のものとなっている。10月半ばには、トルコの支援を受けたシリア軍が、クルド人兵士を処刑しているらしい動画も拡散した。クルドの民間人が攻撃されているとする報道もある。
FOXニュースのアンカー、クリス・ウォレスが米国防長官マーク・エスパーにこの報道を突きつけると、エスパーはアメリカはトルコ軍に立ち向かう力を持っていなかったと述べた。
「第一にアメリカは、1万5000人規模のトルコ軍がシリアに侵攻するのを阻止できる戦力を配備していない」とエスパーは述べた。さらに、アメリカにとってトルコはNATOを通じた長年の同盟国であることを指摘したうえで、「アメリカはSDFのためにトルコと戦う約束はしていない」と述べた。
(翻訳:ガリレオ)
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