カザフスタン政府のネット監視からユーザーを守れ
カザフスタンはネット検閲や国内のネットユーザーの統制をたびたび試みてきた。そのたびにセキュリティー対策を口実に正当化しているが、同様の措置を取っている国はほかにほとんどない。カザフスタン当局は一体誰を国家安全保障に対する脅威と想定しているのか。
約10年前にワードプレス(オープンソースのブログ用ソフト)経由でカザフ語ブログがカザフ文化を広める動きがあったが、その後、政府はワードプレスなど人気プラットフォームへのアクセスを何年もブロックした。やはりセキュリティー対策という漠然とした理由だった。
フランスに亡命した野党党首がYouTubeとフェイスブックで結束を呼び掛けるメッセージをライブ配信した際も、これらのプラットフォームへのアクセスがブロックされた。
今年就任したカザフスタンのトカエフ大統領は、監視システム「試行」をじきじきに指示したと述べた。上からの指示であるのは確かだろうが、本当に政府のサイトをサイバー攻撃から守るためなのか。それともネットの自由に対する弾圧の予行演習なのだろうか。
From thediplomat.com
<本誌2019年9月17日号掲載>
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