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ロシアモスクワ市議選でプーチン支持の与党が苦戦 反体制指導者の呼びかけが成功か
ロシアで8日に実施された統一地方選挙は、首都モスクワの市議会選でプーチン大統領(写真)を支持する与党「統一ロシア」が議席を3分の1程度減らしたもようだ。モスクワで8日撮影。提供写真(2019年 ロイター)
ロシアで8日実施された統一地方選挙は、首都モスクワの市議会選でプーチン大統領を支持する与党「統一ロシア」が議席を3分の1程度減らしたもようだ。
RIA通信が9日伝えたところによると、モスクワ市議会選(定数45)は開票がほぼ終了した時点で、統一ロシアは26議席を獲得し、過半数は維持する見込み。2014年の選挙では、単独で28議席を獲得したほか、支援した独立系10人が当選していた。
今回は、共産党が統一ロシアから議席を奪う形で、獲得議席を5から13に増やした。その他、ロシア統一民主党「ヤブロコ」、公正ロシアはそれぞれ3議席を獲得したもよう。
モスクワ市議会選を巡っては、中央選管が政府に批判的な独立系候補の登録を拒否したことを受け、7月半ばに大規模な政府抗議デモが発生した。
デモを呼び掛けた反プーチンの急先鋒であるアレクセイ・ナワリヌイ氏は、支持者に対し統一ロシアに勝てる可能性が最も高い候補に投票するよう呼び掛けていた。モスクワ市議会選での与党苦戦は、ナワリヌイ氏の呼び掛けが功を奏したともいえる。
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