宇宙飛行士が捉えた、数千キロにおよぶ煙連なるアマゾンの姿
熱帯雨林を飲み込む炎(8月17日) Ueslei Marcelino TPX IMAGES OF THE DAY-REUTERS
<アマゾン森林火災の煙は、宇宙ステーションからでもはっきりと......>
8月頭に始まったとされるアマゾンの火災は、発火から4周目に突入したいまなお被害を拡大し続けている。過去最悪のペースで消失が進む熱帯雨林の様子を、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のイタリア人宇宙飛行士ルカ・パルミターノ氏が26日、自身のツイッターで公開した。
Il fumo, visibile per migliaia di chilometri, di decine e decine di incendi dolosi nella foresta amazzonica. #noplanetB #MissionBeyond pic.twitter.com/WAuHyBnlgt
— Luca Parmitano (@astro_luca) August 26, 2019
(「人間のせいで発生したアマゾン森林火災。何十もの煙が数千キロメートルにもおよんでいる」)
熱帯雨林1万平方キロメートルが消える
英ガーディアン紙によると、この火災の影響で、アマゾンの熱帯雨林は10年ぶりに1万平方キロメートルが消失するという。
火災は昨年同期比84パーセントも増加している。この原因の一端を担うのが、ブラジル大統領ジャイル・ボルソナロの森林伐採の奨励だとされているが、本人は当初「農民が野焼きする季節」と言い、火災を季節の自然熱によるものとしていた。
先日、ジャーナリストから環境保護や国内の経済問題について聞かれ「一日おきにうんちするだけで十分だ」と答えるなど、その危機感のなさにかねてから批判が集まっていたが、23日にやっと軍を投入して消火活動にあたることを決めた。