最新記事

SNS

犯人の容姿への嘲笑に警告 9万件のコメントを集めたマグショット

2019年8月13日(火)17時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Mark 1333-YouTubeより

<指名手配中の男の写真を公開したら、想定外のトラブルが発生。SNSだからと言って何でも許されるわけではないことを警察が注意>

イギリス・ウェールズのグウェント警察によって公開されたのは、指名手配中の麻薬密売人ジャーメイン・テイラー(21)の写真。警察としては、テイラーの行方を知る手掛かりを募るための写真公開だったが、この目論見が思わぬトラブルを起こしてしまう。

テイラーの写真がフェイスブックに投稿されると、その容姿を野次るコメントが瞬く間に届いた。英BBCによると、 8月7日以降、その数およそ9万件。内容は主に彼のヘアスタイルをなじるようなジョークだったという。(投稿は現在は確認できない)

警察がSNSユーザーに警告

8月12日、グウェント警察は、「テイラーの特定に協力してくれたすべての人に本当に感謝しています」と、情報提供に感謝するコメントを発表した。テイラーの身元特定には未だ至っていないようだが、投稿のシェア数は想像以上のものだった。

しかし、これだけでは終わらない。テイラーのマグショットに寄せられたコメントについて言及された。

「(テイラーのマグショットについての)複数のコメントで私たちが笑ってしまったことは認めなければならない。しかし、可笑しいことと虐待的なことの境界線を越えたとき、警察はソーシャルメディア(SNS)に書き込まれた内容について警告しなければならない」(英BBC

「私たちのアドバイスは、SNSでのコミュニケーションだとしても他と同じように注意を払うこと。SNS上で非常に不快、またはわいせつで脅威的な発言をすると、警察に調査される可能性がある」と英ガーディアンも警察の話を伝えている。

日本でもSNSに寄せられる過激な投稿は度々問題になる。オンラインで顔が見えないからと言って、度を超えた嫌がらせ、脅迫等が許されていい訳はない。

【参考記事】連続不法侵入犯のパグが遂に捕まる 保釈金はクッキーでご勘弁!?
【参考記事】浮いたかつらの中身はコカイン 悪目立ちした男が逮捕される

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB総裁ら、緩やかな利下げに前向き 「トランプ関

ビジネス

中国、保険会社に株式投資拡大を指示へ 株価支援策

ビジネス

不確実性高いがユーロ圏インフレは目標収束へ=スペイ

ビジネス

スイス中銀、必要ならマイナス金利や為替介入の用意=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの焼け野原
  • 3
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピー・ジョー」が居眠りか...動画で検証
  • 4
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    大統領令とは何か? 覆されることはあるのか、何で…
  • 7
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 8
    世界第3位の経済大国...「前年比0.2%減」マイナス経…
  • 9
    欧州だけでも「十分足りる」...トランプがウクライナ…
  • 10
    「敵対国」で高まるトランプ人気...まさかの国で「世…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 9
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中