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日中関係

トランプ不信で接近する日本と中国

China and Japan’s Pragmatic Peace

2019年7月2日(火)15時30分
J・バークシャー・ミラー

中国が日本との関係改善に向けた措置を取り始めたのには、こうした背景がある。中国は、高級事務レベルの協議再開には尖閣諸島をめぐる日本側の譲歩が条件だとするこれまでの立場に固執するのをやめ、政治や安全保障の面では意見の対立が残るものの、経済面では互いにメリットのある関係を重視する姿勢に転じたのだ。

両国が実利主義に転じたことで、近年の日中関係の特徴だった醜いプロパガンダ合戦は封じ込められた。日本も中国も、政治的な関係の安定が経済にとってプラスになることを認識しているからだ。日中関係が徐々に改善していくことは重要だ。だがいずれは、安全保障の問題とも直面しなければならない。

(翻訳:森美歩)

From Foreign Policy Magazine

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