最新記事
ロシア催涙スプレー、ナイフ、ハンマーで父親殺害 ロシア美人3姉妹は父にレイプされPTSDだった
7月11日、父親の殺人容疑で裁判にかけられているロシア人の3姉妹に同情論が巻き起こっている。写真はモスクワ市内の裁判所に出廷した被告の姉妹ら。提供写真(2019年 ロイター)
父親の殺人容疑で裁判にかけられているロシア人の3姉妹に同情論が巻き起こっている。
3姉妹は父親の睡眠中、催涙スプレー、ナイフ、ハンマーを使い襲った。捜査では、姉妹は父親から何年にもわたって身体的・性的虐待を受けていたことが判明している。
ロシアの法制度の不備も指摘されている。
法律家でDV防止専門家、アリョナ・ポポバ氏は「レイプ犯の父親と一緒に暮らしている間、少女たちが身を置いた状況は、とても身近で恐ろしいものだ。少女たちが身を守ろうと決意したため、関心を持たれている」と話す。
多くのロシア人は、DVを受けた女性に対する保護が手薄になりつつあると考えている。
欧州人権裁判所は9日、別のDV事件でロシア当局が被害者を保護しなかったと結論付けた。この被害者の女性は、元恋人からストーカー行為を受けた挙句、誘拐され暴行を受けた。
ロシアでは2017年、一部のDV行為が刑事罰の対象から外された。改正法では、家族を殴って出血や打撲を負わせた場合、繰り返さなければ最高でも罰金刑で済む。
父親を殺害した3姉妹の事件を巡っては、刑事罰の回避を求める23万人超の署名が寄せられた。
ロシアの活動家、ダリア・ポルドバ氏は「今回の事件はすべての女性に関係している。多くの女性がDVにさらされている。男性はいまだに女性を家庭用品と考えている」と語る。
3姉妹の弁護士によると、近所の住人らが父親の暴行を警察に何度も通報したが、刑事訴追は行われなかったという。
モスクワ警察とロシア捜査当局のコメントは得られていない。
弁護士によると、3姉妹は事件当時、心的外傷後ストレス障害に苦しんでいた。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら