最新記事

軍事衝突

パキスタン軍、カシミール地方に空爆 インド機2機を撃墜しパイロットを拘束

2019年2月27日(水)17時12分

インド空軍のヘリコプターをパキスタン空軍が撃墜、カシミール地方のインド支配地域に墜落した。 Danish Ismail - REUTERS

パキスタン軍報道官は27日、パキスタン領空でインド機2機を撃墜したことを明らかにした。2機のうち1機は、両国が領有権を争うカシミール地方のインド支配地域に墜落。もう1機はパキスタン支配地域に墜落し、パイロットを拘束したという。

インド政府のコメントは得られていないが、同国の警察当局は、カシミール地方でインド空軍機が墜落し、パイロット2人と民間人1人が死亡したことを明らかにしていた。

パキスタン軍報道官によると、同国はカシミール地方のインド支配地域を空爆した。その後、インド空軍機がパキスタン領空に侵入したという。

インド支配地域の警察当局によると、同地域にインド空軍機が墜落し、パイロット2人と民間人1人が死亡した。

インド当局者によると、パキスタン機3機も一時インド領空に侵入した。

インド政府は26日、同国の空軍機が同日、パキスタン国内のイスラム過激派ジェイシモハメドの拠点を狙った空爆を実施し、武装勢力のメンバー多数が死亡したと発表。パキスタン側は、爆弾は森林地帯に落下したとし、被害や死者は出ていないと主張している。

カシミール地方では今月14日、インドの治安部隊を乗せたバスを狙った乗用車による自爆攻撃があり、同部隊の隊員少なくとも40人が死亡した。攻撃後、パキスタンを拠点とするジェイシモハメドが犯行声明を出している。



[イスラマバード 27日 ロイター]]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

20250128issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月28日号(1月21日発売)は「トランプの頭の中」特集。いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB総裁ら、緩やかな利下げに前向き 「トランプ関

ビジネス

中国、保険会社に株式投資拡大を指示へ 株価支援策

ビジネス

不確実性高いがユーロ圏インフレは目標収束へ=スペイ

ビジネス

スイス中銀、必要ならマイナス金利や為替介入の用意=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの焼け野原
  • 3
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピー・ジョー」が居眠りか...動画で検証
  • 4
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 5
    欧州だけでも「十分足りる」...トランプがウクライナ…
  • 6
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 7
    トランプ就任で「USスチール買収」はどう動くか...「…
  • 8
    「敵対国」で高まるトランプ人気...まさかの国で「世…
  • 9
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 10
    トランプ氏初日、相次ぐ大統領令...「パリ協定脱退」…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 4
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 5
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 8
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 9
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中