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南米ベネズエラ、ブラジル国境を封鎖 米国などからの支援物資搬入を阻止

ベネズエラのマドゥロ大統領は、ブラジルとの国境を封鎖すると表明した。(2019年 ロイター/Ricardo Moraes)
ベネズエラのマドゥロ大統領は21日、ブラジルとの国境を封鎖すると表明した。国境付近に軍を配備し、いかなる「領土侵害」も阻止すると述べた。また、コロンビアとの国境閉鎖も検討していると明らかにした。
コロンビアには、ベネズエラ国民向けの米国などからの支援物資が集まっているが、マドゥロ氏は国内に人道危機は存在しないとし、国内への搬入を阻止している。ブラジル政府は19日、支援物資の輸送を支援すると表明している。
野党指導者のグアイド国会議長と約80名の議員は21日午前10時頃、支援物資を受け取るためコロンビア国境に向けて首都カラカスを出発した。コロンビア国境までは約800キロある。
ただ、ロイター記者や議員らによると、複数のバスが兵士により通行が阻止された。
グアイド氏が乗車している車は進んでいるが、治安上の理由から同氏がどの地点にいるかは明らかになっていない。
グアイド氏は23日に支援物資を受け取ると表明しているが、どのように受け取るか詳細は明らかにしていない。コロンビアとの国境から人々が列をなして手渡しで物資を届けたり、オランダ領の近隣諸国から船で物資を輸送する案などを野党議員らは示唆している。
一方、マドゥロ政権は20日、オランダ領のアルバやキュラソーなど、近隣諸国との海路を遮断したと発表している。


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