韓国で快進撃を続けるユニクロ いっぽうアンチ旭日旗で不買運動も
ヒートテック専門フロアに行列
2018年11月、韓国ユニクロは明洞店中央店にヒートテック専門フロアを開設した。同月実施した感謝祭の初日となった16日には朝6時過ぎから消費者が詰めかけ、開店の朝7時までに行列ができたという。朝5時に起きて遠方から訪れた買物客もいた。
韓国はファッションビルなど、多くの小売業者がテナントで入居する店が多い。複数のアイテムを求める消費者は1軒ずつ値段を交渉しながら購入する。すべての商品に値札を掲示し、ひとつのレジで下着から上着まで扱っている店はユニクロくらいしかない。
ネットメディアのニュースワンは、ユニクロ成長の背景に、商品構成とマーケティングに加えて、昨年の異常寒波や流通大手のロッテを通じた店舗拡大を挙げている。FRLコリアはファーストリテイリング51%、韓国ロッテショッピング49%の合弁企業である。
広告に旭日旗に似た紅白デザインのおもちゃが載って不買の呼びかけ
そうしたいっぽうで、ユニクロを好ましく思わない動きもある。韓国ユニクロの広告に、子供がおもちゃの飛行機を手にした写真が掲載されると、飛行機の翼の放射状の紅白デザインが旭日旗に似ているとして、インターネットの掲示板に不買を呼びかける書き込みが投稿された(ベビータイムズ)。
また亜州経済は、ユニクロは売上と営業利益に見合う社会貢献を行なっていないと批判する。韓国の消費者は企業に社会貢献を求め、企業は社会貢献していることをアピールするが、その寄付金額が少ないというのだ。
ユニクロのほかにもABCマート、デサントコリア、無印良品などの日系ブランドは利益に見合う寄付を行っていないと同社は主張する。批判を受けたユニクロは、ホームレスに1万枚を寄付するなど、衣類の現物寄付やボランティア活動を行なっていると述べている。