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朝鮮半島金正恩、トランプへ核問題で「融和的メッセージ」 文在寅には親書で訪韓の意欲伝える
12月31日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(写真)は、トランプ米大統領に「融和的なメッセージ」を28日送った。シンガポールで6月撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は28日、トランプ米大統領に「融和的なメッセージ」を送った。韓国の朝鮮日報が31日、外交筋の情報として報道した。
メッセージの詳細は報じられていないが、核問題を巡る米朝協議に関する内容で、融和的なトーンだったという。どのような経路を通じて送られたかは明らかでない。
これより先、韓国大統領府は30日、文在寅大統領に対して金委員長から親書が送られたことを明らかにした。金委員長は書簡の中で、2019年に南北首脳会談を頻繁に行い、朝鮮半島の非核化を実現することに意欲を示した。
金委員長からトランプ大統領へのメッセージに関する報道について、米国務省やソウルの米国大使館からコメントは得られていない。
韓国大統領府の報道官は「米朝間には対話のチャンネルがあり、両国はコミュニケーションを交わしているが、(メッセージが)書簡の形をとったか、あるいは他の形式だったかは分からない」と述べた。
朝鮮日報によると、金委員長は文大統領への親書で、元日に行う新年の辞を終えた後、「近い将来」に韓国を訪問する意向を伝えた。
文大統領の報道官によると、金委員長は親書で、以前に予定していた訪韓が実現しなかったことに遺憾の意を示し、状況を見極めながら実現に取り組む「強い意志」を表明した。
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