産学官連携によって「セレクト」の実用化が近づいていることは、年間およそ4500万羽のオスのひよこを殺処分しているドイツでも大いに歓迎されている。
ドイツ連邦食糧・農業省のユリア・クレックナー大臣は「孵化前に性別を特定できるようになったことで、オスの卵を孵化させる必要がなく、孵化したオスのひよこを殺処分する必要もなくなります。アニマル・ウェルフェアの観点で望ましいのはもちろん、ドイツ国内の孵化場にとっても新たな機会となるでしょう」と述べている。
孵化前のひよこの性別を約98%の精度で判断する「セレクト」