あのボン・ジョビのワインが今年のトップ100に! 父が子に託す助言とは?
息子とともにワイン生産家となったジョン・ボン・ジョヴィ REUTERS/Aaron Josefczyk
<80年代に人気を博したロックバンド、ボン・ジョヴィのボーカリスト、ジョン・ボン・ジョヴィとその息子が生産するロゼワインが、専門誌で世界トップ100ワインに選ばれ話題に>
アメリカの有名ロックバンド、ボン・ジョヴィのボーカリスト、ジョン・ボン・ジョヴィとその息子が生産するロゼワイン(2017年産)が、専門誌ワイン・スペクテイターの今年の世界トップ100ワインに選ばれた。
「ダイビング・イン・ハンプトン・ウォーター」と名付けられたロゼワインは83位に登場。南フランスのワインメーカー、ジェラード・べルトランの協力を得て、フランスで生産されている。ほかにロゼワインは93位に1つ入賞しているだけなので、ロゼワインとしては2018年の最高作ということになる。
日本でも一世風靡したバンド
ボン・ジョヴィといえば、80年代に『リビング・オン・ザ・プレーヤー』などの大ヒットを飛ばした人気ロックバンドだ。アメリカよりも先に日本で人気に火がついたとも言われ、バンドは感謝の意を込めてセカンドアルバムに『トーキョー・ロード』という曲を収録している。
ボーカリストのジョン・ボン・ジョヴィはその甘いマスクでも知られる。世界規模で成功してからも、高校時代のガールフレンドへの愛を貫いて結婚したことでも女性たちのハートを掴んだ。バンド全盛期の若かりし頃にはウェービーな長髪でいかにもロックスターという風貌だったが、大人の男へと成長し、髪型もすっきりまとめると、次第に俳優として注目されるようになっていった。人気テレビドラマや、ハリウッド映画にも多数出演している。
そして今回は、息子との共同ビジネスで注目されることとなった。
息子のスタートアップを支援
ジョンと、若干23歳の息子のジェシーが件のワインを売り出したのは今年初め。ニューヨークとニュージャージーから始まり、東海岸中心に売り出していたが、1本25ドルのワインの売れ行きは初めからから絶好調だった。現在は15ヵ国で入手可能というが、今回入賞した同銘柄はすでに品切れ状態のようだ(CBS Philly)。しかしながら、高まるニーズに応えられるよう今後も販売本数を増やす予定だという。
2年前、親子は、ジェシーの大学のルームメイト、アリ・トーマスとともに、ロングアイランドの最高級海浜リゾート地、ザ・ハンプトンズの別荘で、ワインを楽しんでいた。父ジョンが好んで「ピンク・ジュース」と呼ぶロゼワインに「ダイビング・イントゥ・ハンプトン・ウォーター」という名称を思いつき提案した若者たちだが、父ジョンは一笑に伏す。その後二人の若者は独自にボトルのラベルをデザイン、父ジョンに見せ、納得させた。