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アメリカ政治中間選挙、フロリダなど激戦州で再集計も 最終議席確定は数週間後か
11月8日、米中間選挙で注目されたジョージア、フロリダ、アリゾナ各州では、上院選や知事選の開票作業が続いた。写真はジョージア州知事選で勝利宣言した共和党候補のケンプ氏。7日撮影(2018年 ロイター/Chris Aluka Berry)
6日の米中間選挙で注目されたジョージア、フロリダ、アリゾナ各州では、8日も上院選や知事選の開票作業が続いた。一部では票の再集計が行われる可能性も浮上しており、当選者の確定は数週間先になる可能性がある。
ジョージア州の知事選では共和党候補のケンプ氏が7日に勝利を宣言したが、米国初の黒人女性知事を目指して出馬した民主党のエイブラムス氏の陣営は全ての票の集計を求めて訴えを起こす方針を示し、決選投票に持ち込まれる可能性もあると述べた。
同州では得票率が50%に達する候補がいなければ12月に決選投票を行う。8日午前の時点でケンプ氏の得票率は50.33%だった。
フロリダ州では上院選で共和党のスコット氏が民主党現職のネルソン議員をリードしているが、得票差は州の規定で手作業による再集計が必要になる0.25%を下回っている。ネルソン氏の弁護士は、再集計でネルソンの勝利になる可能性もあるとの見方を示した。
同州では共和党のデサンティス氏と民主党のギラム氏が争った知事選も再集計となる見通しだ。ギラム氏は既に敗北を認めたが、開票作業が進むにつれてデサンティス氏のリードが縮小し、7日午後の時点で州の規定で自動的に再集計になる0.5%を下回っている。
このほか、下院議員同氏の対決となったアリゾナ州の上院選は共和党のマクサリー氏が民主党のシネマ氏をわずかにリードしているが、未集計の票がなお数十万票あり、結果の判明には時間がかかる見通しだ。
下院選もカリフォルニア州など複数の選挙区では開票作業が続き、当選者が確定していない。
これら未確定の結果が判明しても、上院や下院で過半数を握る政党が入れ替わることはない。
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