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環境問題EU議会、使い捨てプラスチック製品禁止を提案 ストローから綿棒まで10品目
10月24日、欧州連合(EU)議会は、綿棒やストローなど10の使い捨てプラスチック製品を2021年までに禁止することを提案した。プラスチックごみによる海洋汚染への対応を急ぐ。写真は海岸で回収された綿棒の芯などのプラスチックごみ。6月にスペインのロタ州で撮影(2018年 ロイター/Jon Nazca)
欧州連合(EU)議会は24日、綿棒やストローなど10の使い捨てプラスチック製品を2021年までに禁止することを提案した。プラスチックごみによる海洋汚染への対応を急ぐ。
また、2025年までにプラスチック製飲料ボトルの90%を再利用することをEU加盟国に義務付けるほか、企業に廃棄物処理の費用負担を求める。
現在EUは毎年排出されるプラスチック廃棄物(2500万トン)の4分の1しか再生利用していない。
今回の規制案は加盟国との協議で最終的に承認される必要がある。一部の国は企業の規制順守は難しいとして規制に難色を示している。
一方、欧州委のティメルマンス第1副委員長は「この問題の負担を誰かに負わせることはできないという事実を欧州は受け入れる必要がある」と述べ、民間部門が自主的な再生利用に動いていることを評価した。
さらに、EUの取り組みは「経済におけるプラスチックの役割という問題の全体に目を向けた世界でも最初の戦略だ」と述べ、「今われわれが取り組まなければ、迅速に動かなければ、海で魚の数よりもプラスチック廃棄物の数の方が多くなる」と強調した。
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