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オバマ、ソロス、CNNなどトランプ「政敵」に爆弾相次ぐ「暴力そそのかす大統領」の大罪

‘It’s Almost Like They’re Following Donald Trump’s Twitter Feed’

2018年10月25日(木)16時00分
ラムジー・タッチベリー

CNN攻撃の動画を拡散

2016年の大統領選での遊説から、11月の中間選挙を控えていま全米各地で行っている政治集会まで、トランプのツイートや発言には、社会の分断を煽るレトリックが目立ち、ときには暴力をそそのかすような発言さえあると、反トランプ派は指摘する。今回の一連の事件の標的になった人はいずれも、過去にトランプが名指しで批判した人物ばかりだ。

たとえばトランプは最近、ツイッターや政治集会でソロス陰謀説を広めている。最高裁判事候補ブレット・キャバノーの指名承認をめぐり、議会でキャバノーによる性的襲撃の被害を訴えた女性たちにソロスがカネを払っていたとか、中米諸国からアメリカの国境を目指す移民キャラバンにソロスが資金を提供しているといった根も葉もない話だ。また移民キャラバンは中東出身者や犯罪者だらけと、そのウソは移民たち自身にも向けられている。

トランプ批判を行うCNNを目の敵にして、何かにつけて「フェイクニュース」のレッテルを貼るばかりか、政権寄りの一部メディアを除き、大半の報道機関を「国民の敵」呼ばわりしているのも知っての通りだ。

それでも、今のところ一連の事件がトランプと関連があるという情報は一切ない。

口先では団結を唱えるが

一連の爆弾騒ぎについては、トランプは情報当局のブリーフィングを受けたとして、「アメリカの人々の安全が私の最高にして絶対的な優先課題だ」と語った。

「こういう時は、われわれは一つにまとまり、この国では政治的暴力や脅迫は一切許されないと、一致団結して示さねばならない」

だがトランプがやってきたことはまるで逆だ。先週は、過去に英紙ガーディアンの記者に暴行を加えて有罪になったモンタナ州選出のグレッグ・ジアンフォルテ下院議員の選挙の応援に駆けつけ、ジアンフォルテが記者を地面にたたきのめしたことを英雄的な行為のように褒めちぎった。

今年8月には、キリスト教福音派の聖職者らとの私的な会合でのトランプの発言を収めた音声記録をニューヨーク・タイムズが入手した。そこでは、中間選挙で共和党が下院の多数議席を失ったら、あなた方は反ファシズムの左翼の「暴力」にさらされることになるから、選挙に全面的に協力してほしいと、聖職者に訴えていた。

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