最新記事

仕事

レジ打ちバイトが見つかった俳優が問いかける「働くって何だろう」

2018年9月11日(火)16時37分
松丸さとみ

「どんな仕事にも価値がある」

そんな中、米ABCテレビの情報番組「グッドモーニング・アメリカ」が9月4日、オーウェンズを招き、生放送でインタビューした。


番組では、写真が掲載されてショックだったこと、しかしその直後に世界中の人から支持する声が上がり嬉しかったことなどを語った。また、スーパーでアルバイトをしていると公表していなかった理由として、「恥だと思ったからではなく、芸能関係者から『もう俳優はやらないんだ』と判断されるのが嫌だった」と語った。

オーウェンズは、「稼げる仕事や履歴書に書いたら見栄えのする仕事、というのはあるかもしれないが、良い仕事・悪い仕事なんてない。どんな仕事にも価値がある」と語り、今回の騒動で、みんなが「働くとはどういうことか」を考えてくれたらうれしい、と述べた。

また、「私のことをかわいそうなんて思ってくれる必要はまったくない。すごくいい人生だし、いい仕事をさせてもらった。元気にやっているよ」と述べた。今のところ新しい仕事はないと語りつつも、この騒ぎがもとで仕事をもらうのは嫌だ、あくまでも俳優として判断してもらった上で役をオファーされたい、とプロとしての誇りを垣間見せた。

なお、オーウェンズはこのスーパーで1年3カ月仕事をしていたのだが、9月5日付のデイリーメールによると、今回の騒動で辞めざるを得ない状況になったという。しかし「グッドモーニング・アメリカ」のインタビューを見てラッパーのニッキー・ミナージュが「2万5000ドル寄付したい」と申し出たり、俳優でありプロデューサーでもあるタイラー・ペリーが現在制作中のドラマに配役するとツイッターで呼びかけたりしており、スーパーでのバイトはしばらく不要になりそうだ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

中国、外資参入規制を緩和 25年版ネガティブリスト

ワールド

IMFと世銀、基本回帰でトランプ政権の信頼得る必要

ビジネス

中国のボーイング機受領拒否、関税が理由と幹部

ワールド

韓国GDP、第1四半期は予想外のマイナス 追加利下
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意
  • 2
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学を攻撃する」エール大の著名教授が国外脱出を決めた理由
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考…
  • 6
    アメリカは「極悪非道の泥棒国家」と大炎上...トラン…
  • 7
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 8
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 9
    トランプの中国叩きは必ず行き詰まる...中国が握る半…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「iPhone利用者」の割合が高い国…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 4
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 5
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 6
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 7
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中