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米朝関係2度目の米朝首脳会談を求める 金正恩、トランプに宛てた書簡で
9月10日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に書簡を送り、2回目の首脳会談開催を要請した。シンガポールで6月撮影(2018年 ロイター/JONATHAN ERNST)
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領に書簡を送り、2回目の首脳会談開催を要請した。ホワイトハウスのサンダース報道官が10日明らかにした。
報道官は記者団に対し、トランプ大統領が受け取った書簡は「友好的」かつ「ポジティブ」な内容だったと説明。「書簡の主要な目的は、トランプ大統領と2回目の会談を予定すること」とした上で、「米国側はオープンで、すでに調整に取り掛かっている」と述べた。
トランプ大統領はこれに先立ち、金委員長から近く書簡を受け取る見通しで、内容は「前向き」なものと予期していると明らかにしていた。
6月12日に行われた初の米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化を目指すことで合意したことを受け、両政府は協議を続けている。しかし、非核化に向けた具体的な措置が示されない中、金委員長に核開発を断念する意思があるかどうかを巡り疑念が生じている。
サンダース報道官は、金委員長からの書簡で「朝鮮半島の非核化実現に向けたコミットメントの継続」が示されたとし、北朝鮮が9日行った軍事パレードで弾道ミサイルを登場させなかったことは「誠意の表れ」との見方を示した。
2回目の米朝首脳会談をいつ行うかは不明。今月ニューヨークで開催される国連総会に合わせて行われる可能性もあるが、米国のボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は国連総会に金委員長は出席しないとの見方を示した。
韓国では、文在寅大統領と金委員長の来週の首脳会談が非核化協議に新たな活力を与える可能性があるとの期待が高まっている。
韓国の当局者によると、文大統領は金委員長に対し、非核化や朝鮮戦争の正式な終結を含む安全保障面での米国の保証に向けた段階的な措置について何らかの案を提示するとみられている。文大統領は国連総会の際にその案についてトランプ大統領と協議する可能性があるという。
文大統領の報道官は、トランプ大統領が前週の電話会談で文氏に対し、米朝間の「交渉主導役」を果たすよう求めたことを明らかにした。
文大統領は11日の閣議で、「北朝鮮の既存核兵器の廃棄に向けて次の段階に進むためには、米朝首脳が再び大きな構想を掲げ、大胆な決断を下す必要がある」と述べた。
その上で「北朝鮮は核プログラムを放棄するべきで、米国はそれに応じた行動で環境を醸成すべきだ」との考えを示した。
*内容を追加しました。