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米司法米最高裁判事候補、公聴会で暴行疑惑を否定 告発女性は「100%確信」
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9月27日、米連邦最高裁判事に指名されているブレット・カバノー氏から過去に性的暴行を受けたと告発したカリフォルニア州の大学教授クリスティン・ブレイジー・フォード氏(中央)が、上院司法委員会の公聴会で証言した。代表撮影(2018年 ロイター)
米連邦最高裁判事に指名されているブレット・カバノー氏は27日、上院司法委員会の公聴会で証言し、自身に対する性的暴行疑惑を「無実だ」と否定した。
一方、同氏から過去に性的暴行を受けたと告発したカリフォルニア州の大学教授クリスティン・ブレイジー・フォード氏は、カバノー氏が暴行したことを「100%」確信していると証言した。
カバノー氏は証言で、フォード氏の告発を「断固として全面的に否定する」と述べ、「(承認)手続きから身を引くことはしない」と断言した。
民主党についても、2016年大統領選でのトランプ氏の勝利に怒りを覚える左派による「計画的かつ組織的な政治的攻撃」として非難した。
カバノー氏より先に証言したフォード氏は、カバノー氏が性的暴行をしようとしたことをどの程度確信しているかとの議員からの質問に対し、「100%」と言明した。
フォード氏の証言によると、カバノー氏は1982年にメリーランド州で行われたパーティーで、酒に酔ってフォード氏を襲い、洋服を脱がそうとしたという。フォード氏は当時15歳、カバノー氏は17歳だった。
フォード氏は、カバノー氏が「レイプしようとしていたと確信している」と証言。助けを求め叫んだが、カバノー氏に口をふさがれたとし、「それが最も怖く、後々まで私の人生に影響を及ぼした。息ができず、誤って殺されると思った」と語った。
フォード氏ら女性3人による告発に対し、トランプ大統領や一部共和党議員がカバノー氏を標的とした攻撃と批判しているが、フォード氏は「私は独立し、何も属しておらず、チェスの駒ではない」と述べた。
最高裁判事の指名は上院の承認が必要だが、定数100の上院で共和党の議席は51となっており、カバノー氏を支持するか態度を明確にしていない穏健派議員の動向が鍵を握る可能性がある。
このうちリサ・マカウスキ上院議員はロイターに対し、「フォード氏の証言は信頼できると思う」と語った。
上院司法委員会は28日に承認採決を実施する可能性があり、上院本会議での採決は来週前半にも行われる可能性がある。
ホワイトハウスの当局者は、カバノー氏の証言に対するトランプ大統領の反応は前向きとし、カバノー氏は自身の正当性を著しく高めたとの見方を示した。その上で「共和党議員には同氏を支持する正当な理由があり、反対する妥当な理由はない」と述べた。
![トムソンロイター・ジャパン](/stories/2018/05/22/save/710x28Reuters.gif)
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