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通商交渉トランプ「穏健な英EU離脱案、米英貿易協定の機会つぶす」
7月12日、トランプ米大統領は、メイ英首相が先週、欧州連合(EU)からの穏健な離脱案を示したことについて、米英が貿易協定を結ぶ機会を「恐らくつぶす」との認識を示した。11日撮影(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)
トランプ米大統領は、メイ英首相が先週示した欧州連合(EU)からの穏健な離脱案を遂行する場合、米英間の自由貿易協定締結は不可能になる可能性があるとの認識を示した。
英紙サンが12日遅くに伝えた。同紙のインタビューはトランプ氏が大統領として初めての英国訪問に発つ前、ブリュッセルで行われた。
記事によると、トランプ氏は「英国がそうした(穏健な)離脱で合意すれば、われわれは英国ではなくEUとやり取りすることになるため、恐らく合意はないだろう」と発言。
トランプ氏はまた、離脱方法に関する自身の助言をメイ首相が無視したと主張。「私ならかなり異なる形でやっただろう」とし、「メイ氏にどうすべきか伝えたが、聞き入れられなかった」と述べた。
さらに、メイ首相が打ち出した穏健路線に抗議して辞任したジョンソン前英外相については、「素晴らしい首相」になる人物だと評した。
サン紙の記事が出る数時間前、トランプ氏は、オックスフォード近郊にある第2次大戦時の首相チャーチルの生家、ブレナム宮殿でメイ首相主催の夕食会に出席した。メイ氏は夕食会でのスピーチで、米英の長年の友好関係を称えた上で、将来の繁栄に向けた関係強化をトランプ氏に直接訴えた。
米国との貿易協定締結は、メイ首相率いる保守党のEU離脱派が目標に掲げており、党内では首相がEUに譲歩しすぎているとの批判も出ている。
インタビュー記事を受けて、ホワイトハウスのサンダース報道官は、トランプ大統領は「メイ首相に好感を持っており、非常に尊敬している」と釈明。大統領はインタビューでメイ首相が「非常に良い人物」だと語り、一度も悪口を言ったことはないと強調した。
トランプ大統領とメイ首相は13日に昼食会が予定されている。英首相府はこれまでのところトランプ大統領のインタビューでの発言についてコメントしていない。
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