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英EU離脱の合意内容巡る国民投票、実施への支持が反対上回る

2018年7月30日(月)10時54分

7月27日、最新の英世論調査では、英国が欧州連合(EU)と進める離脱交渉で、最終的な合意内容を巡り国民投票を実施すべきと考える有権者の割合が初めて実施に反対する有権者の割合を上回った。写真は欧州委員会で掲げられたEU旗と英国旗。19日にブリュッセルで撮影(2018年 ロイター/Francois Lenoir)

最新の英世論調査では、英国が欧州連合(EU)と進める離脱交渉で、最終的な合意内容を巡り国民投票を実施すべきと考える有権者の割合が初めて実施に反対する有権者の割合を上回った。一方、メイ首相の支持率は特に保守党支持層の間で前月から大きく低下した。

英紙タイムズによると、調査会社ユーガブが英国有権者1653人を対象に7月25─26日に実施した調査では、最終的な合意内容について国民投票を実施することに賛成する割合は42%、反対は40%だった。

支持政党別では、国民投票の再実施を支持したのは労働党支持者の58%、自由民主党支持者の67%、保守党支持者の21%だった。

EUからの離脱を問う国民投票をあす実施する場合の回答を問う質問では、全体の45%が「残留」、42%が「離脱」、4%が「投票しない」、9%が「分からない」と答えた。

英国のEUからの正式な離脱が来年3月に迫る中、離脱後の通商関係を巡る交渉は難航している。英政府とEUは10月までの合意を目指しているが、合意が成立した場合でも、英議会がそれを承認するかどうかは不透明な状況だ。

英紙イブニング・スタンダードの委託で調査会社イプソスモリが7月20─24日に有権者1023人に行った調査によると、メイ首相の支持率は30%となり、前月の35%から低下した。保守党支持者では、首相の支持率は55%と、前月の68%から大きく低下した。

[ロンドン 27日 ロイター]


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