最新記事

ファッション

ケイト・スペード自殺ショック、イヴァンカ「後を追わないで」

2018年6月6日(水)17時31分
ジェシカ・クウォン

ブランドにまつわる思い出を語るとともに、遺族に対し哀悼の意を表したのが、ビル・クリントン元大統領の長女、チェルシー・クリントンだ。

「大学生のころに祖母から、初めてケイト・スペードのバッグをプレゼントされた。今もまだ手元にある。ケイトの家族、友人、愛する人たちのことを心から想っている」

55歳だったスペードは、6月5日午前、ニューヨークの自宅で首をつっているのを家政婦に発見された。

スペードは、ファッション界で大きな成功を収めたデザイナーだった。夫のアンディ・スペードと共に、自らの名を冠したブランド、「ケイト・スペード ニューヨーク」を立ち上げ、有名ブランドに育て上げた。スペードがデザインしたアイテム、特にハンドバッグは、鮮やかな色遣いと遊びごころを取り入れたデザインで人気を博した。

経済的にも大成功だった

だがスペード夫妻は、早くにブランドを手放していた。大手百貨店チェーンのニーマン・マーカス・グループに売却したのだ。ブランドはその後2006年にはリズ・クレイボーンの手に渡り、スペードは翌年、デザイナーを辞任して会社を去った。

スペード夫妻が経営から離れた後もブランドは成功を続け、2017年に24億ドルでコーチに買収された。一方、スペード夫妻は2016年に、靴やバッグを展開する新ブランド「フランシス・ヴァレンタイン」を立ち上げた。

経済的にも驚くほどの成功を遂げた。正確な額の算定は難しいものの、総資産は1億5000万ドル前後にのぼると、「ザ・リッチェスト」や「セレブリティ・ネット・ワース」などの専門サイトは伝えている。

(翻訳:ガリレオ)


20240521issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月21日号(5月14日発売)は「インドのヒント」特集。[モディ首相独占取材]矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディの言葉にあり

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米CPI、4月は前年比3.4%上昇に鈍化 利下げ期

ビジネス

米小売売上高4月は前月比横ばい、ガソリン高騰で他支

ワールド

スロバキア首相銃撃され「生命の危機」、犯人拘束 動

ビジネス

米金利、現行水準に「もう少し長く」維持する必要=ミ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 5

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    奇跡の成長に取り残された、韓国「貧困高齢者」の苦悩

  • 8

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中