最新記事

貿易戦争

米中貿易摩擦がベンツ、BMWを直撃 全世界巻き込む貿易戦争の可能性も

2018年6月22日(金)13時28分

貿易の緊張の高まりは株式市場にも波及。21日の米国株式市場では自動車大手が売られた。フォード・モーターが約1.4%、ゼネラル・モーターズ(GM)が2%近く、それぞれ下落。テスラは4%安となった。

中国の報復関税は米農業生産者に打撃を与えることになる。2016年の米大統領選でトランプ氏を支持した人たちも多く含まれる。

中国は4月2日に米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税に対抗し、米国産豚肉の大半の部位に25%の関税を発動、果物などには15%を課した。知財権侵害を巡り米国が導入する関税に対しては、7月6日に報復関税を発動する計画で、ここでも米国産豚肉が対象となる。2回にわたり対象品目リストに入ったのは豚肉のみで、中国財政省が前週ウェブサイトで公表した計算式によると、累計関税率(付加価値税含まず)は71%に上る。

中国は米製品659品目に対し25%の輸入関税を課す計画を明らかにしており、このうち545品目は7月6日から適用する。残る114品目には米国産原油などのエネルギーが含まれているが、中国はこれまで、発動時期を明らかにしていない。

[ワシントン/フランクフルト/北京 21日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、旅客機墜落でアリエフ大統領に謝罪 防空

ワールド

米債務上限、来年1月半ばにも到達 議会は行動を=財

ワールド

トランプ氏、最高裁にTikTok規制発効の延期求め

ワールド

アングル:メキシコ大統領が麻薬組織対応に軍動員、ト
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」が話題に...「イマン王女が可愛すぎる」とファン熱狂
  • 2
    流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が撮影した「ある写真」にSNSでは議論白熱 どちらが正しい?
  • 3
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリスマストイが「誇り高く立っている」と話題
  • 4
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 7
    水面には「膨れ上がった腹」...自身の倍はあろう「超…
  • 8
    「弾薬庫で火災と爆発」ロシア最大の軍事演習場を複…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    【クイズ】「ATM」は何の略?
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3個分の軍艦島での「荒くれた心身を癒す」スナックに遊郭も
  • 4
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 5
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 6
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 7
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 8
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 9
    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…
  • 10
    なぜ「大腸がん」が若年層で増加しているのか...「健…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中