仏ケリング、第4四半期決算は12%減収 グッチの不振響く
2月11日、フランスの高級ブランド、ケリングが発表した2024年第4・四半期決算は、比較可能ベースの売上高が前年同期比12%減少した。主力ブランド「グッチ」の売上高が24%減り、全体を押し下げた。写真はグッチのロゴ。フランスのカンヌで昨年5月撮影(2025 ロイター/Sarah Meyssonnier)
Mimosa Spencer Tassilo Hummel
[パリ 11日 ロイター] - フランスの高級ブランド、ケリングが11日発表した2024年第4・四半期決算は、比較可能ベースの売上高が前年同期比12%減少した。主力ブランド「グッチ」の売上高が24%減り、全体を押し下げた。
同社はグッチの不振が続いていることを受け、成長への回帰には時間を要するとの見通しを示した。グッチはグループ全体の売上高の約半分、営業利益の約3分の2を占めている。ただ「ボッテガ・ヴェネタ」などのブランドは予想より好調だった。
ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー最高経営責任者(CEO)は、同社は「安定化の局面に到達しており、ここから徐々に成長が再開するだろう」と述べ、「グッチは回復する。そのことに何の疑念もない」と強調した。
ただピノー氏は、2025年の販売は緩やかに上向くと付け加えた。
ケリングの幹部によると、同社はコスト管理に重点を置いており、今年中に1800店舗のうち約50店舗を閉鎖する計画だ。
ケリングはグッチのデザイナー、サバト・デ・サルノ氏の退任を発表したが、後任の人事については言及しなかった。
2024年通期の継続的営業利益は26億ユーロとなり、昨年10月に示した見通しの25億ユーロを若干上回った。