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日本外交金正恩、南北首脳会談で拉致問題の話題には「無回答」だった
4月27日の南北首脳会談で文在寅大統領が日本の拉致問題に触れたものの、金正恩委員長は何も答えなかったという。REUTERS
山崎拓・元自民党副総裁は15日に都内で講演し、北朝鮮が完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)に応じるならば、米国との関係が改善するため「日本が拉致問題にこだわれば、日米間で足並みがそろわないことがありうる」とし、「日米同盟堅持という日本の外交上の立場を果たしていけるか、考えて行かないといけない」との懸念を示した。
また、北朝鮮が求めている「朝鮮半島の非核化」の結果、在韓米軍が縮小撤退するようなことになれば、日本の安全保障に大きな影響が出るとの懸念を示した。
山崎氏は、4月末からの連休中に韓国を訪問し政府要人と接触。会談した要人によると、4月27日に実施された南北首脳会談で、文在寅大統領から金正恩委員長に拉致問題を提起したところ「金委員長側から答えがなかった」と伝えられたという。
また、北朝鮮がCVIDを実現するならば、北朝鮮の体制保証は米国が行なうが、経済援助は6カ国協議が重要で、とりわけ日本の役割が重要と伝えられたという。
6月12日にシンガポールで予定されている米朝首脳会談は、北朝鮮がCVIDに応じるかが焦点だが「中国は戦略的な国なので、北朝鮮に対して米国の言うことを聞けと言っているのではないか」との見解を示した。
(竹本能文)
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