最新記事

ロシア疑惑

モラー特別検察官、トランプが聴取応じなければ召喚状送る可能性

2018年5月2日(水)12時28分

5月1日、ロシアによる2016年の大統領選への介入疑惑を捜査するモラー特別検察官は、トランプ大統領の個人弁護団と3月に会合を開いた際、トランプ氏が捜査当局の聴取に応じなかった場合に召喚状を送る可能性に言及した。写真はワシントンで昨年7月撮影(2018年 ロイター/Joshua Roberts)

ロシアによる2016年の大統領選への介入疑惑を捜査するモラー特別検察官は、トランプ大統領の個人弁護団と3月に会合を開いた際、トランプ氏が捜査当局の聴取に応じなかった場合に召喚状を送る可能性に言及した。元弁護団トップのジョン・ダウド氏が1日、明らかにした。

ダウド氏はまた、ロイターに対し、3月初旬の会合で自身が捜査官らに「これはゲームなんかじゃない。米大統領を愚弄している」と反論したことを明かした。ダウド氏はこの会合の約2週間後に大統領の弁護士を辞任した。

米紙ワシントンポストは先に、事情に詳しい関係者4人の話として、モラー氏の召喚状に関する発言を伝えた。同紙によると、トランプ大統領の弁護団は、大統領が連邦捜査官の聴取を受ける義務はないと主張。これに応じる形で、モラー氏は召喚状に言及したという。

報道によると、モラー氏率いる捜査チームは、トランプ大統領に対する質問のさらなる詳細を弁護団に示すことで合意。提供された情報を基に、弁護団のジェイ・セクロウ氏が49の想定質問を作成した。

米紙ニューヨ-ク・タイムズは4月30日にこの質問リストについて最初に報じており、トランプ大統領は1日、質問がメディアにリークされたことを批判した。

[ニューヨーク 1日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米との鉱物資源協定、週内署名は「絶対ない」=ウクラ

ワールド

ロシア、キーウ攻撃に北朝鮮製ミサイル使用の可能性=

ワールド

トランプ氏「米中が24日朝に会合」、関税巡り 中国

ビジネス

米3月耐久財受注9.2%増、予想上回る 民間航空機
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは?【最新研究】
  • 2
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考えるのはなぜか
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 5
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    「地球外生命体の最強証拠」? 惑星K2-18bで発見「生…
  • 8
    謎に包まれた7世紀の古戦場...正確な場所を突き止め…
  • 9
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初…
  • 10
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 10
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中