中国で日本人21人が宗教活動で拘束──長期拘束される日本人は年々増えている
2018年5月28日(月)19時20分
外国の宗教が新たに容認されることはありえない
日本統治時代の1926年に建てられ現在も教会として使われている大連カトリック教会
話は戻り、中国における宗教は国家管理となる。中国政府が公認しているカトリック、プロテスタント、イスラム教、仏教、道教の5つのみが公認宗教で、他には55の少数民族がそれぞれ信仰する先祖や自然崇拝などの民族宗教が事実上容認されているだけで、新興宗教やましてや外国の宗教が新たに容認されることはありえない。
今回、日本人21人が拘束された場所に寧夏回族自治区があるが、回族は、イスラム教と民族信仰が融合した回教を信仰している。
回族の30代女性に聞くと、イスラム色は残しているが、女性はヒジャブを被らない。豚肉は食習慣として食べないが、1日5回の拝礼もしないし、飲酒もするなどとソフトイスラムといった印象を受ける。そんな場所で新興宗教の布教活動をしたのが事実であれば通報、拘束は容易に想像がつく。
まだ拘束が解かれていない日本人16人が同じように強制送還だけで済むのか、今後、スパイ容疑などへ切り替えられるのか予断は許さない。
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