最新記事
ライフライントルコ初の原発は「メイドインロシア」 起工式にプーチンも参加
4月3日、トルコのエルドアン大統領(写真左)とロシアのプーチン大統領(同右)は、トルコ初となるアックユ原子力発電所の起工式典にアンカラからのビデオリンクを通じて参加した。写真はアンカラで撮影(2018年 ロイター/Umit Bektas)
トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は3日、トルコ初となるアックユ原子力発電所の起工式典にアンカラからのビデオリンクを通じて参加した。
同原発はロシア国営原子力企業ロスアトムが建設する。原子炉4基が建設され、それぞれの発電能力は1200メガワット。
エルドアン大統領は「4基すべてが稼働すれば、同原発がトルコの必要電力の10%を賄う」と言及。計画は遅延しているが、2023年には1号機の運転を開始すると述べた。
またプーチン大統領との記者会見では、建設費用が予定していた200億ドルを上回るかもしれないと明かした。
両国が2010年に原発建設で合意して以降、同計画は遅延が続いていた。関係者は先月、アックユ原発について2023年の稼働目標を達成できない可能性があると指摘。ただロスアトムは計画通り進めると明言した。
民営インタファクス通信は、ロスアトム幹部は同プロジェクトの株式49%の売却が今年から2019年に先延ばしされる可能性が高いと報じた。ロスアトムは現地企業への株式売却を模索している。
一方、業界関係者2人によると、トルコ企業は必要な資金規模などが株式取得の阻害要因になっているという。
エルドアン大統領はまた、ロシアからの地対空ミサイルS400購入合意のほかに、ロシアと国防について協力する可能性があるとした。ただ詳細は明かさなかった。[nL3N1NJ1ND]
4日にはシリア情勢を巡るロシア、トルコ、イランの3カ国首脳会談がアンカラで開催される。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら