日本流カジノの試金石? セガサミーが取り組む韓国の統合型リゾート事業
2018年3月16日(金)19時00分
課題もある。まずはトランジット客の取り込みだ。パラダイスシティが隣接する仁川空港は韓国の玄関口だが、日本をはじめとするアジアと欧米などを結ぶ路線の乗り換え利用客も多い。なかには5時間以上、空港に滞在する人もいる。空港で時間を潰すトランジット客を取り込んでいきたいと同社の鶴見専務取締役兼パラダイスセガサミー副社長は話す。
日本流カジノ成功の試金石
日本政府はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案の国会提出を目指している。日本人のギャンブル依存症対策に関心が集まるが、インバウンド施設としての側面も大きい。アジア各国がインバウンドにIRを活用するなか、日本流IRが他国との差別化をどのようにはかるのか、パラダイスシティは試金石にもなるだろう。
リゾートを基幹事業の一つとして強化に務めるセガサミーにとって、カジノとリゾートを癒合した統合型リゾート施設(IR)は成長戦略に欠かせない。パラダイスシティの日本人スタッフは日本でカジノが解禁になったときの即戦力として期待がかかっている。
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