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米朝関係トランプ「北朝鮮の対話意向は誠実、制裁の影響が理由」
3月6日、トランプ米大統領(写真)は、北朝鮮が非核化に向け米国と対話する意向を表明し、対話が続く間は核実験を停止する姿勢を示したことについて、「誠実」なようだと述べ、制裁強化で打撃を受けているからだとの見解を示した。ホワイトハウスで撮影(2018年 ロイター/Leah Millis)
トランプ米大統領は6日、北朝鮮が非核化に向け米国と対話する意向を表明し、対話が続く間は核実験を停止する姿勢を示したことについて、「誠実」なようだと述べ、制裁強化で打撃を受けているからだとの見解を示した。
トランプ氏は北朝鮮との対話に前提条件があるかどうかについては言及しなかった。
「北朝鮮は誠実だと思う。制裁や、中国から得た多大な協力を含めわれわれが北朝鮮に関して行ってきたこともその理由だろう」と語った。
対話の可能性は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談した韓国の特使団が明らかにした。
ただ米国や韓国の当局者らは、米国が北朝鮮問題で突破口を得られる可能性は依然低いとみており、北朝鮮の狙いは核開発の時間稼ぎや、米国や国連の制裁緩和の要求ではないかとの懸念を示している。
韓国による発表後、北朝鮮側からの発表はまだない。
これより先に、トランプ大統領はホワイトハウスの大統領執務室で記者団に対し、「われわれは(北朝鮮と)これまで実に長い道のりをたどってきた」とし、「韓国と北朝鮮が発しているメッセージは非常に前向きだ」と述べた。
そのうえで、北朝鮮が韓国で行われた平昌冬季五輪に参加したことを歓迎し、この精神を維持できるか様子を見たいと発言。ただ北朝鮮との対話に前提条件があるかについては明らかにしなかった。