高層ビル屋上にたたずむ84の男性像 ロンドンで衝撃の自殺防止キャンペーン
2018年3月29日(木)16時30分
「プロジェクト84」は多くのメディアに取り上げられ、キャンペーン自体は成功したと言えるだろう。ただ、少なからず不快感を露わにする人もいる。「屋上の男性像で気が散る」、「無神経極まりない」という声もあった。(ワシントン・ポスト)
CALMの責任者サイモン・ガニングは過去11年間に渡り、男性の自殺を予防する活動を通して、当事者へのアプローチだけでは足りないと話す。「だから今回の『プロジェクト84』で、実物大の男性像を目にしたすべての人に、自殺の現状のスケールの大きさを明確に示したいと考えた」
CALMの調査によると2016年、うつ病を経験した男性のうち誰かに相談できたのは、55%にとどまった。対して女性は67%で、男性よりも周囲に頼ることができていた。ガニングは、心の病を患うのを「恥ずかしい」ことだとする社会を変える必要性を訴えている。
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