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南北合同チーム2度と会えない?南北合同チーム涙の別れ「北の友はフェイスブックも使っていない」
平昌オリンピックも終わり、北朝鮮に帰る選手団(2月26日) Kim Hee-Chul-REUTERS
<また会えると思えれば心も軽くなるのに、南北朝鮮の距離はあまりに遠い>
平昌冬季オリンピックに出場した女子アイスホッケーの韓国と北朝鮮の南北合同チームは2月26日、北朝鮮選手12人が帰国の途につく際、抱き合って涙を流しながら別れを惜しんだ。再会できるかどうかは、わからない。
1カ月にわたって統一旗を掲げて韓国で練習し、試合に臨んできた北朝鮮の選手たちは、北朝鮮から派遣された300人を超える選手や応援団、記者たちとともに国境へ向かった。
ヘッドコーチを務めたサラ・マリーは、2月25日、中国国営放送CGTNのインタビューで南北合同チームと過ごした日々を振り返り、、合同チーム結成が決まった当初は、スタッフや選手も抵抗を覚えた、と振り返った。
「でも、北朝鮮の選手たちと一緒に練習するようになってから、彼らがどんなにアイスホッケーを愛しているかがわかった。私たちも北朝鮮選手が好きになり、チームの一員として歓迎したいという思いがわいてきた。3~4日後には、このチームが新しい家族であり、オリンピックでともに戦うチームだという気持ちになった」
(韓国北東部の江陵オリンピック選手村で別れを惜しむ南北のアイスホッケー選手)
北朝鮮のアシスタントコーチを務めるパク・チョルホも、南北合同チームという試みに前向きな感想を残した。2月26日記者団に対し、「およそ30日にわたってオリンピックを経験してきた結果、北朝鮮と韓国が一緒になればどんなことでも可能だと感じている」と述べたのだ。
せっかく育んだ友情が
26日の別れに流された涙が、その絆の強さを物語っている。韓国女子アイスホッケー選手のチェ・ジヨンは別れ際、北朝鮮の各選手のために、ともに過ごした数週間に撮りためた写真をプリントし、手紙とともに渡した。
チェ・ジヨンは、「元気で病気をしないように。そしてまた会おう、と伝えた」と、AP通信に語った。別れをいっそう悲しいものにするのは、再会の可能性が見えないことだ。「連絡を取り続けることができて、また会える可能性もあるのなら、もっと気が楽になる。でも、彼女たちには二度と会えないかもしれない」
(北朝鮮に帰る北朝鮮選手団と応援団)アメリカ出身の韓国選手ランディ・グリフィンも、2月21日の記者会見で、北朝鮮のチームメイトとの交流は続かないのではないかと不安を口にした。グリフィンは、選手村のマクドナルドで北朝鮮選手と一緒に「マックフルーリー・オレオ・クッキー」を食べた思い出を語りつつも、韓国と北朝鮮の両国政府が、国民の行き来を禁じていることに懸念を表明した。
「北朝鮮の選手は誰もフェイスブックを使っていない。連絡を取り合うのは難しいと思う」と、AP通信に語った。
2月26日には、北朝鮮選手を見送るためにコーチのマリーも姿を見せ、近いうちに再び南北合同チームを結成しようという話について、詳しいことは何も決まっていないと述べた。
(翻訳:ガリレオ)