化学兵器で傷ついた「東グータ」でまたアサドの虐殺が始まった
2018年2月22日(木)16時08分
シリア政府軍側は東グータへの地上部隊の投入に備えて部隊を増強させている、とする反体制派の見方もAFP通信は伝えている。シリア軍とロシア軍は2016年7月にも反体制派が支配していたアレッポを包囲した後、集中的な空爆や地上戦に乗り出し、12月までに奪還した。
今回の空爆は、東グータで2013年8月にシリア政府軍が使用した疑いのある化学兵器で多数の死者が出て以来最悪規模の被害、とみられている。国連によれば、当時撃ち込まれたロケット弾には神経ガスのサリンが搭載され、少なくとも数百人の市民が死亡した。犠牲者は1000人以上だった、とする監視団の統計もある。
国連は2月上旬、援助物資を運ぶための1カ月間の停戦を呼びかけた。だが、ロシアとイランの後ろ盾を得て勢いづくアサド政権軍が、容赦ない空爆を止めるかどうかは怪しい。
(翻訳:河原里香)
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