シルク・ドゥ・ソレイユ出演中の日本人ダンサーに聞く
――今回の公演では唯一の日本人パフォーマーだが、日本人だからどう、ということはない?
全くないですね。世界中から人が集まってきているので、何がマジョリティーで何がマイノリティーだとか、どれが常識でどれが常識でないとかいうことが全くない。みんながそれぞれの英語でコミュニケーションをするので、時間がかかったり分かりづらかったりすることはあるが、みんなの仲の良さでそれを補っている。
――見どころはたくさんある舞台だが、お気に入りの場面はある?
(バランス取りの)ローラ・ボーラが飛行機に乗って登場するところ。初めて見たときは泣いてしまった。自転車のライトを映写機のようにした演出で、人間の好奇心をポジティブな方向に使っていた時代を象徴しているな、今は技術や好奇心を核や戦争といったことに向けてしまいがちだけど、と思って。
――客の反応は国によって違うのだろうか。
日本では上品に見ていただいているな、と(笑)。パフォーマー同志でもそう言っている。舞台からは最後列のお客さんまで顔が見えるので、よかったときはいつでも声を掛けてもらえると一体感が持ててうれしい。演技の邪魔になるタイミングはないので!
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