最新記事

朝鮮半島

韓国統一相「平昌五輪で延期中の合同軍事演習実施に向け米国と協議」

2018年2月20日(火)14時58分

2月20日、韓国の趙明均統一相は国会で、平昌冬季五輪の開催期間中、延期している米韓合同軍事演習について、実施に向けた協議が進んでいると述べた。写真は韓国のポチョンで行われた米韓合同軍事演習。昨年4月撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji)

「演習はオリンピック精神に基づいて延期された」と説明し、「パラリンピック後までこの精神を支持することで合意した。その後のわれわれの行動については、発表するまで確認も否定もしない」と述べた。

北朝鮮は合同演習延期の決定後に南北対話に同意し、平昌冬季五輪にも選手団を派遣している。

宋国防相はまた南北対話の実現について、合同演習延期の直接的な結果ではないとも述べた。

北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は2月初旬に国連に宛てた書簡で、米韓が冬季五輪後に軍事演習を実施すれば、北朝鮮は「静観」しないと威嚇した。

米韓は通常、合同軍事演習「キー・リゾルブ」と「フォール・イーグル」を3月と4月に行う。米軍からは最大1万7000人、韓国からは30万人超が参加する可能性がある。

韓国の趙明均統一相は20日、米韓合同軍事演習について「実施する方向で協議が進んでいる」と述べたが、実施の時期については明らかにしなかった。

[ソウル 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



SPECIAL ISSUE 丸ごと1冊 金正恩SPECIAL ISSUE 丸ごと1冊 金正恩
北朝鮮核危機 日本人が知らない全貌

Chapter 1 KIM JONG-UN
若き指導者の謎多きプロフィール
「暴君」金正恩の虚像と独裁国家の実像
最高指導者が暗殺されない理由

Chapter 2 MILITARY
ミサイル兵器は射程も脅威も拡大中
ミサイル実験「失敗」の真相
「核保有国」北朝鮮と世界は共存できるのか
北ミサイルの本当の実力は
世論に見る米核攻撃の現実味

Chapter 3 POLITICS
独裁者を悩ます中枢幹部の戦い
党大会で本格始動した正恩政権の「頼みの綱」 ほか

詳しくはこちら=>>

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRBとECB利下げは今年3回、GDP下振れ ゴー

ワールド

ルペン氏に有罪判決、被選挙権停止で次期大統領選出馬

ビジネス

中国人民銀、アウトライトリバースレポで3月に800

ビジネス

独2月小売売上は予想超えも輸入価格が大幅上昇、消費
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 4
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 5
    「炊き出し」現場ルポ 集まったのはホームレス、生…
  • 6
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中