最新記事

中国

中国算数テストの無理すぎる「珍問題」にネットで名答続出

2018年2月1日(木)15時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

WEIBO

<想像力溢れる回答と批判。良いとこ取りして事態を収めた当局...>

試験の珍回答は度々取り上げられるが、中国のネットで物議をかもしたのは「珍問題」だ。その日、算数の試験を受けた南充市(四川省)順慶区の学校に通う5年生は困難に直面した。出題された問題はこうだ。「船に羊26匹、ヤギ10匹が乗っています。さて、船長は何歳でしょう?」

文字通り受け止めると、何度読み返しても答えは出てこない。しかし、これは試験。生徒たちは正気に戻り、一生懸命に答えを考えたことだろう。

今週はじめにこの珍問題が中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に出回ると、子供から大人まで多くのユーザーを巻き込み議論が起こった。

(「この問題、あなたは解ける?」)


まずはネットユーザーの回答

ネットにはこの難問に立ち向かう多くの猛者が現れた。まず、ある学生の答えは「未成年者は法律上、船舶を運転できないから、船長は少なくとも18歳以上でなければならない」。真面目な人柄をうかがわせる回答だ。

しかしここで取り上げたいのはネットユーザーのクリエイティビティ。「珍問題」を制するのは「珍回答」と言わんばかりに、「船長は36歳。彼は非常にナルシストで、動物の数は彼の年齢と同じ」と書き込まれた。

しかしながら、出題された問題への違和感は解消されない。一部のユーザーは、「数学の問題なのに論理的な答えがないことがおかしい」「この問題は理論的にまったく意味をなさない。教師は答えを知っているのか?」などと、試験の出題に関わった運営側を批判。「学校に26人の教師がいるとしたらそのうち10人は思考停止しています。さて、校長は何歳でしょう?」というひねりの効いた皮肉もあった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震、インフラ被災で遅れる支援 死者1万

ビジネス

年内2回利下げが依然妥当、インフレ動向で自信は低下

ワールド

米国防長官「抑止を再構築」、中谷防衛相と会談 防衛

ビジネス

アラスカ州知事、アジア歴訪成果を政権に説明へ 天然
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...スポーツ好きの48歳カメラマンが体験した尿酸値との格闘
  • 4
    最古の記録が大幅更新? アルファベットの起源に驚…
  • 5
    「炊き出し」現場ルポ 集まったのはホームレス、生…
  • 6
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 10
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中