最新記事
雇用工場閉鎖発表の韓国GM、150人の幹部を大幅削減へ=内部文書
2月28日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)子会社の韓国GMは、幹部の大幅削減を計画している。写真はGMのロゴ。メキシコのグアナフアト州で昨年11月撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)子会社の韓国GMは、幹部の大幅削減を計画している。ロイターが入手した内部文書で分かった。
GMはコスト削減と赤字事業の再編を進めている。
GMは今月、韓国にある1工場の閉鎖を発表し、残りの3工場の今後についても数週間以内に結論を出す方針を示した。
内部文書によると、韓国GMはマネジングディレクターかそれより上位の幹部の数を35%削減し、ディレクターやチームリーダーの数を20%削減する計画。文書は28日に従業員宛てに送付された。
また、GM本社や他の海外系列会社から派遣された「国際業務」担当幹部の数を45%減らすことも計画している。
文書によると、幹部削減は今年第3・四半期までに実施予定で、幹部への昇格人事は凍結中。
韓国GMの広報担当者は幹部削減計画を確認した。社内の幹部数は約150人という。
また、解雇従業員に宛てた別の文書で、3月2日までに退職プログラムに応募するよう要請。退職者には基本年給の3倍を支払うことなどを含むパッケージを提供する。
また労働組合との協議では、今年の基本給を凍結することやボーナスを出さないことが提案されたが、組合側によると、話し合いは数時間で終了したという。
組合関係者は「経営側は組合に対して一方的な犠牲を強いているが、会社は改善計画を用意すべきだ」と指摘。幹部らの給与額を開示するよう求めたが、会社は拒否したと述べた。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>