「セックスの喜び」ピークは64歳、90歳でも現役! その理由に納得
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<「若者より元気な高齢者」はジョークでもなんでもない。むしろ還暦から先の人生こそ潤いに満ちた性生活が訪れる!?>
還暦を過ぎてからの人生は、想像以上に豊かなものかもしれない。60代半ばで、「性の喜び」を感じるピークが訪れるというのだ。英デイリーメールが報じた。
オンライン調査を手掛ける米リサーチ・ナウ社が、アメリカに暮らす独身者5000人を対象にしたセックスに関する調査によると、男性は64歳、女性は66歳で「最高のセックス」を体験できるという。
精神科医でセックスセラピストのマドレーヌ・カステラーノス医師は、この結果について「60代の男女は経験も豊富で、どうしてほしいか(したいか)、自由にセックスを探究できる」と説明する。さらに、年齢を重ねるにつれて自分自身が快感を得られる行為を理解できるようになる。人生における経験や知見を十分に重ねた60代にとって、セックスは過去よりも充実したものになるという。
若者よりも「お盛ん」
一方で若者はと言うと、大人たちが考えているほどセックスしていない。英デイリーメールによると、むしろ、年齢とともにお盛んになるという結果が明らかになった。実際に、NPO法人「全国高齢化委員会(National Commission on Aging、NCOA)」が発表したレポートでは、40代と比べて特に70代のセックスが満足度が高いとされた。もちろん精神的にも、肉体的にも、だ。
年を取るにつれて楽しみが増えるのは良いことかもしれないが、リスクもはらんでいる。カステラーノスは60代の男女は盛りがついて、さらに自由で奔放に振る舞うようになると分析する。
2017年、イギリスの医学専門誌ランセットが発表した高齢者のHIV感染率に関する調査で、イギリスの高齢者のHIV感染率が2015年までの12年間で平均3.6%増加したことが明らかになった。根底には「シルバースプリッター(熟年離婚した人)」の急増があると見られる。