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火災韓国南東部の大型病院で火災 スプリンクラー設置せず37人が死亡
韓国南東部の密陽市にある世宗病院で火災が発生し、41人が死亡、140人以上が負傷した。写真は消火活動にあたる消防隊員 JTBC newsより
韓国南東部の病院で火災が発生し、37人が死亡、160人以上が負傷した。
JTBCなど韓国メディアによると、火災が起きたのは、慶尚南道の密陽(ミリャン)市にある世宗(セジョン)病院。午前7時35分ごろ1階の緊急治療室の後方から出火し、数時間でほぼ鎮火した。
火災の起きた世宗病院はソウルから約270キロメートル南東に位置する密陽市の大型病院。2008年から開業しており、一般外来を受け付ける世宗病院本館に95床、長期入院患者を収容する別館の療養病院に98床を備えており、脳血管疾患などを専門とする病院として知られていたという。
火災は本館1階から発生。亡くなった人たちは主に1、2階で見つかっており、その多くが入院患者だという。会見で密陽の消防署長は「集中治療室の患者や歩行が困難な高齢患者が多く、呼吸障害などで煙に弱い人が多かった。このため、死亡者の大半が窒息死と把握している。また死亡者の中には病院の医師1名と看護士2名もいた」と説明した。
犠牲者の数について、消防と警察の発表が食い違うなどの混乱があり、一時は41名が死亡したとの情報が出たが、最終的に37名の死亡が確認された。
火災の原因については未確認だが、この病院にはスプリンクラーが設置されていなかったという。また火災発生当時に警報ベルが鳴ったかどうかを消防が調査中だ。
韓国では昨年12月21日に忠清北道提川(チュンチョンブクド・チェチョン)にあるサウナなどの入る複合施設で29人が死亡、36人が負傷する火災が発生したばかり。
*情報を更新しました 1/26 18:30