【写真特集】イラン・イラク地震でレンガ造りの建物は住人を呑み込み崩れた
被害の大きかったサルポレザハブの負傷者は今後も増える可能性がある Tasnim News Agency-REUTERS
<被災地の病院は患者を収容したまま崩壊し、被災地の医療システムは機能を停止している>
イランとイラクの国境付近で11月12日午後9時20分(現地時間)に起きたマグニチュード7.3の強い地震による被害が少しずつ明らかになってきた。
イラン国営通信によると、13日時点で地震による死者は450人以上、負傷者は7000人に達しており、今年発生した地震として9月のメキシコ地震を大きく上回る最悪の被害を出した。発生から時間が経ち、被災地では生存者の捜索から被災者支援に比重が移りつつある。
イラン側で被害が大きかったのは、西部ケルマンシャー州。イラクとの国境から10キロの地点にあるサルポレザハブの街では、崩壊した建物の下敷きになる人が続出した。国境近くの山岳部の住宅の多くはレンガが使われているため、揺れに弱い。英ガーディアンによるとこの街だけで少なくとも236人の死亡が確認された。
ケルマンシャー州ダーラーフー郡では、一部の村が完全に破壊されたという地元知事のコメントもある。
Amateur video appears to show the level of destruction in the Iranian town of Sarpol-e Zahab, after a powerful earthquake. pic.twitter.com/qtOHCVd1zG
— RFE/RL (@RFERL) 2017年11月13日
一夜明けた被災地の様子