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自動車トヨタ、メキシコ新工場の規模縮小 トランプに配慮し米国生産拡大
10月24日、トヨタ自動車は、メキシコに建設予定のグアナファト工場の規模を縮小するとの日経新聞の報道内容を認めた。写真は同国ティファナ工場、4月撮影(2017年 ロイター/Jorge Duenes)
トヨタ自動車<7203.T>は24日、メキシコに建設予定のグアナファト工場の規模を縮小するとの日経新聞の報道内容を認めた。投資の規模を当初の計画から30%縮小した7億ドルとし、生産台数は計画の半分の年間10万台とする。
トヨタは2015年、メキシコに10億ドルを投じて新工場を建設する計画を発表していた。
同社の広報担当者スコット・バジン氏は、新工場の規模縮小の決定によってトヨタのメキシコへの長期的なコミットメントは変わらないとした上で、「計画変更は、当社の工場設備や事業を長期的に存続させるために不可欠だ」と説明した。
トヨタとマツダ<7261.T>は8月、米国に16億ドルを投じて完成車組み立て工場を建設すると発表。トヨタは、グアナファト工場で生産する予定だった北米向け「カローラ」を米国の新工場で生産し、メキシコではピックアップトラック「タコマ」の生産に変更する計画を明らかにしていた。
バジン氏は、メキシコ新工場の規模縮小は、米国が北米自由貿易協定(NAFTA)から離脱する懸念があるからではなく、マツダとの合意を受けて「北米の生産戦略を一から見直し、合理化した結果」だと説明した。