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パラドックス抱える政治家・小池百合子 日本の政治を揺さぶるか

2017年10月11日(水)12時00分

小池氏は希望の党を自民党に対するチャレンジャーと位置付け、改革と保守の両方を標ぼうしているが、これは安倍首相の政策理念とほとんど変わらない。

安倍晋三首相が衆院を解散したその日、小池氏は数時間前に新党立ち上げを発表。メディアの目を首相から奪った。

希望の党の選挙公約には、「12のゼロ」として、なくすことを目指す項目が列挙されているが、そのうち1つは「花粉症ゼロ」。日本に数百万人いるといわれる花粉症に苦しむ人たちには、魅力的な政策に映るだろう。

小池氏は関西で商売を営んでいた家の出身。安倍首相をはじめとする多くの日本の政治家が代々政治家の家系出身であるのとは異なっている。

ある東京都政のアドバイザーは、小池氏の血統はベンチャーキャピタリストの要素が大きいと分析し「彼女と話していると、日本人ではないような感じがする」と言う。

別の経済アドバイザーは「日本ではイニシアチブをとることを避けたがる人が多いが、彼女は恐れない」と話す。

2007年、日本初の防衛相として、小池氏は事務次官を辞任に追い込んだ。希望の党立ち上げの中核の1人となった若狭勝前衆院議員は、元次官が辞任後に業者からの収賄で逮捕されたことから、小池氏の政治家としての判断の正しさが証明されたと話している。

東京都知事となってからは、築地市場の豊洲移転問題でも衆目を集めた。最終的には移転を進めることになったため、膨大な時間とコストが無駄になったと批判された。

カイロ大学を卒業し、アラビア語と英語を話す小池氏は、グローバルな視点を持ち、ダイバーシティの重要性を主張する。外国人労働者に関しては、高度人材の受け入れには賛成の立場。

靖国神社は過去に国会議員として参拝しているが、ロイターとのインタビューで、もし首相になったら、外交などを総合的に判断して参拝は「控える」と述べた。


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