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カタルーニャ独立宣言回避へ州首相に圧力 独仏、スペイン政府を支持
10月9日、スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、フランスとドイツがスペインの結束を支持する立場を表明し、プチデモン州首相(写真)に対し独立宣言に踏み切らないよう求める圧力が強まっている。6日撮影(2017年 ロイター/Yves Herman)
スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、フランスとドイツがスペインの結束を支持する立場を表明し、プチデモン州首相に対し独立宣言に踏み切らないよう求める圧力が強まっている。
プチデモン氏は10日に州議会で演説する予定で、議会が独立を宣言するのではないかとみられている。
スペイン政府は、カタルーニャ州が一方的に独立宣言に踏み切った場合、直ちに対処すると表明。
サエンスデサンタマリア副首相は9日、「カタルーニャ州が一方的に独立を宣言した場合、法と民主主義を回復する決定を行う」とけん制した。
ドイツ政府報道官によると、メルケル首相は7日にスペインのラホイ首相と電話で会談し、スペインの結束を支持するとの立場を強調した。その上で、対話に務めるよう求めた。
またフランスは、カタルーニャ州が一方的に独立を宣言しても認めない考えを示した。同国のロワゾー欧州問題担当相は、分離独立が認められた場合、カタルーニャは自動的に欧州連合(EU)から離脱することになると言明。「スペインのあらゆる政治的レベルでの対話を通じて危機を解決する必要がある」と述べた。