白人至上主義の扱いめぐり共和党もじわり「トランプ離れ」
KKKの元指導者デービッド・デュークと白人至上主義サイト「デイリー・ストーマー」の運営者アンドルー・アングリンは、シャーロッツビル事件でトランプが白人至上主義を名指しで非難しなかったことを褒め称えている。
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世論調査では、共和党支持者の54%がシャーロッツビルでの衝突は「双方に非がある」と答え、民主党支持者の64%が白人至上主義者に非があると答えた。一方で、トランプの発言でアメリカ社会の分断が深まったことは、共和党支持者の過半数が認めている。
ライアンのほかにも、トランプの対応に批判的な共和党の政治家はいる。ティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)はCBSの政治番組で、「国民の信望を得られない状況で、大統領が指導力を発揮するのは非常に困難」と語った。
世論調査ではまた、共和党支持者の58%がマイク・ペンス副大統領がトランプに取って代わることが望ましいと答えた。
それでも熱狂的な支持基盤は揺らいでおらず、大統領選でトランプに投票した人の80%は就任後の実績を高く評価している。
低学歴の白人の離反はわずか
7月末以降の数週間に行われたほかの世論調査では、トランプの公約の目玉であるオバマケア(医療保険制度改革)の改廃が頓挫したことを受け、大学の学位を持たない白人有権者の一部がトランプ政権に失望したことが明らかになった。だが、この層のトランプ離れはごくわずかに過ぎない。
シャーロッツビルでの白人至上主義者の集会は、南北戦争で奴隷制存続のために戦った南軍の指導者ロバート・リー将軍の像撤去に抗議するために開かれた。トランプは南軍の記念碑の撤去には反対しており、フェニックスでの支持者集会でも、南軍関連の銅像や記念碑の撤去は「われわれの歴史と遺産を奪う」行為だと批判した。
ポリティコ/モーニング・コンサルトの世論調査では、共和党支持者の75%が南軍の記念碑撤去に反対している。
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