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イギリス社会

ロンドン高層公営住宅火災で団結するロンドン市民 アデルなど著名人も

2017年6月19日(月)15時30分
松丸さとみ

また映画やテレビの制作者であるエマ・フロイド氏は、「支援と屋根が必要な人は教えてください。すぐそばに住んでいるし面倒みられますから」とツイートした。同氏はまた火事の翌日には、支援物資を運ぶ人たちの姿や、焼け出されたと思われる人たちが食事を囲む様子などを投稿し、市民が助け合う様子を伝えていた。

国民的人気を誇るシェフのジェイミー・オリバーさんは、被災者に向けてインスタグラムにメッセージを投稿。グレンフェル・タワーからすぐ近くのオリバーさんのレストランで食事と飲み物を無料で提供すると呼びかけた。

世界的歌手が現場でハグ

一方、今年のグラミー賞で5冠を達成した歌手のアデルさんは14日夜、現場近くを訪れ、心配そうに火事を眺めている様子がミラー紙に掲載された。同紙は、現場にいたアデルさんに気づいたファンのツイートを紹介。アデルさん本人は火事について何もSNSで発信していないものの、あるファンは、「ツイートしていないからといって気にかけていないわけじゃない」とツイッターに投稿した。他にも、「現場で支援を申し出ていた」、「慰めようとみんなをハグしていた」など、アデルさんの存在に気づいたファンがツイートしていた。

災難が続くロンドンだが、大都市ならではのコミュニティの希薄さはなく、大変な時こそ支え合おうと市民が団結している様子だ。


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