サイバーテロ世界で被害拡大 5月の攻撃と合わせ損失額80億ドルに
2017年6月29日(木)10時52分
専門家は今回の攻撃について、失われたデータの復旧ができない強力な消去ソフトを用いており、身代金ではなくウクライナ中でシステムに障害をもたらすことが狙いだったとの見方を示している。
また、過去に英政府の通信当局に勤務し、現在は民間セキュリティ会社PGIサイバーのマネジング・ディレクターを務めるブライアン・ロード氏は「国家が代理人を通じて活動しているような様相を呈してきた」と語った。
ウクライナはこれまでに、ロシアが2014年のクリミア併合以降、ウクライナ国内のコンピューターネットワークやインフラを標的にサイバー攻撃を仕掛けてきたと繰り返し非難している。
ロシアは一貫してこれを否定してきたが、28日も攻撃の発生源について情報は得ていないと表明した。今回の攻撃では同国の石油大手ロスネフチや製鉄会社なども影響を受けている。
[フランクフルト/ワシントン 28日 ロイター]
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